感想置き場

小説・ゲーム・稀に映画の感想置き場。ミステリーとBLとアサシンクリードが好き。

2020-08-17から1日間の記事一覧

京極夏彦『百器徒然袋—風』感想

こういう陰謀めいた話は真相判明するまでは居心地が悪すぎてあんまり好かないんだよな〜って比較的ローテンションで読んでたら、最後の最後で興奮しすぎて半狂乱になってしまった。 毎回毎回大立ち回りしてもはや水戸黄門?(水戸黄門は戦わないが)。終始テン…

京極夏彦『百器徒然袋—雨』感想

やっぱり榎木津礼二郎はサイコ〜! 全体的に軽くてコミカルな仕上がりだったけどスピンオフだからというより榎木津を中心に据えたら自ずとこうなるって感じだったな。理屈より先に正解がわかるとかいうチートと、まどろっこしいことを嫌う性質によって生み出…

京極夏彦『鉄鼠の檻』感想

私は百鬼夜行シリーズでこれが一番好きだ。大好きすぎて逆に感想まとめるのが遅れた。 私の中では禅って仏教の中でも特によくわからない分野だなという印象だったので最初は身構えたんだけど、これを全部読み終える頃には何となくわかったような気になってい…

京極夏彦『邪魅の雫』感想

一見バラバラに見える複数の事件や人物が一つに集約していくのが京極堂シリーズの基本的なスタンスであったと私は理解しているのだが、今回はいつもと違って個々の事件は本当にバラバラなのに関係する人物が重なっているせいでまるで一つの事件かのように見…

クレア・ノース『ハリー・オーガスト、15回目の人生 』感想

実はこれを読むのは2回目なのだけど、1回目は世界設定やら人物名やら時系列やらを追うのに必死だったうえにラスト付近の怒涛の展開に打ちのめされて放心するばかりだったので、今回すべての前提を理解したうえでもう1度読んだことでようやくしっかりとこの物…

京極夏彦『魍魎の匣』感想

姑獲鳥より先にこの感想は書き始めてたんだけど、あまりにまとまらなくてまさかの陰摩羅鬼より後回しになってしまった。 な、なんじゃこりゃ……。今まで読んだ中でも5本の指に入るくらい奇怪な本だったわ……。これが大ヒットしたってマジ!?いやクオリティが…

京極夏彦『陰摩羅鬼の瑕』感想

百鬼夜行シリーズは順番通りにちゃんと読んだのに、消化するのに時間がかかって感想書けるほどにならなくて、結果いきなり陰摩羅鬼からまとめることになってしまった。 読み終わって最初に「このくらい短いとシンプルでいいわ!」と思ったんだけど他の巻と並…

京極夏彦『姑獲鳥の夏』感想

京極夏彦はどうやらすごいらしいというぼんやりした噂を聞いて、せっかくだからと前情報ほとんど無しで読み始めたから、冒頭で姑獲鳥が母親とか妊娠がらみの存在とわかってちょっと身構えた(妊娠モチーフがすごく苦手なため)。でもそういう問題では全然なく…

有栖川有栖『乱鴉の島』感想(ほぼ文句しか言ってない)

おい海老原以下信者の面々!ふざけやがって!クローン人間の人権は!?クローンクローン言いますけどね、それって遺伝情報が元と同じなだけで生まれてくるのは1人の人間なわけですよ。記憶を受け継ぐわけでもないし思い通りに操れる物言わぬ人形でもない、考…

摩耶雄嵩『メルカトルと美袋のための殺人』感想

美袋くんなんでコイツと友達やってんの!?(n回目の感想) メルカトル鮎、鬼畜外道・冷酷無比の擬人化か……?これほど「倫理」の2文字が似合わん人は早々いない。いっそ自分で人を殺しちゃうような人の方がまだ人間味があるくらい。自分ではぜっっったい手を下…

摩耶雄嵩『鴉』感想

すっごく面白かった。 まず主人公の名前がカイン!弟の名がアベル!もう露骨すぎて「そんなもん誰でもわからァ!」ってくらい露骨なんだけど、あれだけ捩くれた事件の後だとむしろスッキリするというか「ああやっぱりね」とむしろ落ち着かせる効果があった。…